ホテルの客室に置いてある寝るとき用の服。「ナイトウェア」と書かれていることもあれば、「パジャマ」「浴衣」と書かれていることもあります。
この記事では、まずナイトウェアという言葉の意味とパジャマ・ルームウェアとの違いを整理し、そのうえでホテルで実際に困りやすい3つの疑問に答えます。
- ナイトウェア=寝るときに着る衣類の総称。パジャマもナイトウェアの一種です
- 持ち帰りは基本NG。備え付けの繰り返し使うものなので、タオルやバスローブと同じ扱いです
- 廊下を歩けるかはホテル次第。ビジネスホテル・シティホテルは着替えるのが基本、温泉地の宿は浴衣で歩けることが多い
- 持参は自由。備え付けの有無や種類は予約サイトに書かれていないことも多いので、こだわるなら持っていくのが確実です
ナイトウェアとは?パジャマ・ルームウェアとの違い
ナイトウェアは、就寝時に着る衣類をまとめて指す言葉です。特定の形の服を指すのではなく、寝るときに着るもの全体をまとめた呼び方です。
つまりパジャマはナイトウェアの一種で、上下の関係にあります。ホテルの案内で「ナイトウェアをご用意しています」と書かれていた場合、それがパジャマなのか浴衣なのかは、その表記だけでは分かりません。
混同しやすい言葉を並べると、次のようになります。
| 呼び方 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| ナイトウェア | 寝るとき | 就寝用の衣類の総称。以下のものを含む |
| パジャマ | 寝るとき | 上下に分かれた形が一般的。前開きのものが多い |
| ルームウェア | 室内で過ごす | 寝るため専用ではない。部屋でくつろぐための服 |
| 浴衣 | 寝る・館内で過ごす | 和装。旅館や温泉宿でよく用意されている |
| バスローブ | 入浴の前後 | 羽織って水分を吸わせるためのもの。寝間着ではない |
ルームウェアとナイトウェアは混同されがちですが、ルームウェアは「室内で過ごす服」、ナイトウェアは「寝る服」という違いがあります。ホテルによっては、館内を移動できるルームウェアを用意しているところもあります。
ホテルには何が置いてある?予約サイトで確認してみました
実際に、横浜市内のホテル3軒について、楽天トラベルの施設情報に載っている備品の一覧を確認しました(2026年8月22日時点)。
| ホテル | 備品一覧の記載 |
|---|---|
| アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉 | 「浴衣」と明記 |
| リッチモンドホテル横浜馬車道 | 寝間着の種類の記載は見当たらず |
| ダイワロイネットホテル横浜公園 | 寝間着の種類の記載は見当たらず |
ここで注意したいのは、「記載がない=置いていない」ではないということです。備品欄に寝間着の種類まで書かれていないケースは珍しくありません。
逆に言えば、予約サイトを見ただけでは「パジャマなのか浴衣なのか」は分からないことが多いということです。形にこだわりがあるなら、ホテルに直接聞くか、自分のものを持っていくのが確実です。
ホテルのパジャマは自宅に持ち帰ってもいいの?

結論から言うと、持ち帰ってはいけません。
持ち帰ってよいものと、いけないものの線引きは「使い捨てかどうか」です。
| 該当するもの | |
|---|---|
| 持ち帰ってよい (使い捨て) | 歯磨きセット、ヘアブラシ、くし、シャワーキャップ、小分けのシャンプー・コンディショナーなど |
| 持ち帰ってはいけない (繰り返し使う備品) | パジャマ・浴衣、タオル類、バスローブ、ドライヤー、グラス、スリッパ(洗って再利用するタイプ)など |
パジャマや浴衣は洗濯して次の宿泊者が使う備品です。タオルと同じ扱いだと考えてください。
持ち帰れば、刑法上の窃盗にあたる可能性があります。刑事上の問題にならなかったとしても、ホテルから代金を請求されることは十分に考えられます。「アメニティのつもりだった」では済みません。
判断に迷うものがあれば、フロントに一言聞くのがいちばん確実です。
気に入ったパジャマを手に入れる方法
着心地が気に入って手元に残したい場合は、次の順に当たってみてください。
- 館内の売店を見る:オリジナルグッズとして販売しているホテル・旅館があります
- フロントで聞く:売店になくても、公式オンラインショップなどを案内してもらえる場合があります
- メーカーを尋ねる:同じ製品や近い仕様のものが一般向けに売られていることがあります
ホテルでパジャマ姿のまま廊下を歩いても大丈夫?

これはホテルの種類によって答えが変わります。共通ルールはありません。
| 宿のタイプ | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 温泉地の旅館・ホテル | 浴衣で館内も屋外もOKなことが多い | 浴衣で温泉街を歩く文化があるため |
| 大浴場のあるホテル | 客室〜大浴場の移動は認められることが多い | 移動が前提の設備があるため |
| ビジネスホテル・シティホテル | 廊下に出る時点で着替えるのが基本 | 客室以外は公共スペースという考え方のため |
ビジネスホテルやシティホテルで厳しめなのは、客室だけがプライベートな空間で、廊下から先は公共の場という考え方が基本にあるからです。ドアを一歩出た廊下も「外」に含まれます。
同じ理由で、室内用のスリッパも廊下やロビーには履いていかないのがマナーとされています。
朝食会場やコンビニに行くときだけでも、迷ったらフロントで聞くのが確実です。館内のどこまで部屋着で移動してよいかは、チェックイン時に教えてもらえます。
ホテルに自分のパジャマを持参するのはあり?

まったく問題ありません。持ち込みを禁止しているホテルは通常ありません。
持参を検討する理由になりやすいのは、次のような点です。
- サイズが合わないことがある:備え付けはフリーサイズが中心で、体格によっては窮屈だったり大きすぎたりします
- 形が選べない:浴衣が苦手な人、前開きが落ち着かない人にとっては、慣れた形のほうが眠りやすくなります
- 素材を選べる:季節や冷房の効き方に合わせて、厚さを自分で決められます
- そもそも備え付けがない場合がある:前述のとおり、予約サイトの情報だけでは有無や種類が分からないことがあります
逆に、荷物を減らしたいなら備え付けを使うのが合理的です。1〜2泊の出張で、備え付けがあると分かっているなら、持っていかない選択も十分にありです。
どちらが正解ということはなく、荷物の重さと眠りやすさのどちらを優先するかで決めれば十分です。
ナイトウェアの有無を確かめてから宿を選ぶなら

じゃらんnetや楽天トラベルの宿ページには、客室の備品一覧が載っています。今回確認したように種類まで書かれていないこともありますが、「浴衣」「パジャマ」と明記している宿もあります。
荷物を減らしたい旅なら、備品欄を見てから宿を決めると失敗が減ります。
- 備品の記載は、楽天トラベルの各ホテル施設情報ページを2026年8月22日に確認したものです
- 備品欄に記載がないことは、その宿に寝間着が用意されていないことを意味しません。有無や種類は各ホテルにご確認ください
- 持ち帰りの可否や館内での服装のルールは、宿ごとに定められています。館内の掲示やフロントの案内に従ってください


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